日本テレビ系で西田敏行さん、上田晋也さん司会で「誰も知らない泣ける歌」という番組が以前放送されてましたよね。番組内で色々な歌が紹介されていましたが実際に楽曲を聴いても、さすがに泣くほどのことはありませんでした。でも最近実際に歌で泣けるんだなということを知りました。クミコさんが歌う「INORI -祈り-」。とにかく聴いてみて下さい。
結構話題になっていたみたいですが、全然知りませんでした。この曲は広島平和記念公園にある「原爆の子の像」のモデルの佐々木禎子さんのことを歌っています。佐々木禎子さんは広島に投下された原爆により、わずか2歳で被爆しました。その10年後の12歳の時に被爆による白血病を発症し、あまりにも短い生涯を閉じました。
その入院生活の中で延命を祈って作った折り鶴の話が楽曲に盛り込まれていました。当時は、まだ折り紙の価格も高く、折り鶴は最後の方には薬の包み紙を利用して折り鶴を折っていたそうです。でも「千羽折れば元気になって家に帰れる」と信じて折り続け、詳しい数は定かではありませんが1000羽を超える鶴が完成していたようです。鶴の1羽1羽に佐々木禎子さんの「生きたい」という想いが込められていったんだと考えると、言葉にできないほど切ないですな。
つい先日も近隣の国で哨戒艦が沈没するという事件がありました。自分は「戦争を知らない世代」ですが、一生戦争のない時間を過ごせるという保証はないんですよね。現代は天国にいる佐々木禎子さんの目には、どう映っているんだろう。また生まれ変わって、一生懸命生きたい世の中になっているのかなぁ。っていうか、今生きているんだったらそんなこと考えずに、もっと一生懸命生きろって怒られるな、きっと。
今回「INORI」という曲と出会い色々と知ることや考えさせられることがありました。そして1つのプロジェクトが動き出していることも知りました。名前は「INORI プロジェクト」詳しくは、こちらのサイトにてご覧下さい。